人々が生き生きと暮らせる豊かで安心な街づくり
明日を創造
大正4年と昭和9年、二度の長生橋建設に携わったことが植木組の街づくりの根幹となりました。そして今日まで、橋梁や道路、鉄道など人やモノが行き交う道を作り、マンションや公共施設など人が暮らす憩いの場を造り、災害に負けない河川や港湾を造って、人々の安心と安全を守り続けてきました。
土木の力で安全を守る
松尾 土木統括部長：
長い海岸線や山岳地帯、大河を有し、土木への要請が多い新潟県において、土木部門では、道路や橋梁、ダム、港湾などの公共工事を幅広く手掛けてきました。また、多発する地震や水害、雪害など自然災害からの復旧、減災・防災のための地域整備に力を尽くし、「安全」に貢献しています。多岐にわたる経験と受け継いできた技術を元に、柔軟な発想や工夫、最新技術を組み合わせ、不可能と思われることを可能にする挑戦を続けています。
関越自動車道魚沼地区での災害復旧工事は、道路の安全を守るための法面工事、道路下の暗渠推進工事、橋梁下部工事を含み、当社土木部門としては最大規模の工事でした。被災状況や応急処置方法によって臨機応変な施工が求められ、試行錯誤が続きました。通行を確保しながら、冬期を含む1年間で30kmを本格復旧させたことは、価値のある経験となり、その後の工事に活かすことができました。首都圏でも、足立区内における隅田川左岸の護岸工事を始め、新潟で培ったノウハウを土木工事に活用しています。近年では、通水100年を迎える大河津分水路の大規模改修で新野積橋の橋脚工事を担当しました。CIM活用の先行モデルでもあり、土木部門にとっての財産になっています。
関越自動車道魚沼地区 災害復旧工事
新野積橋 橋脚工事
隅田川 左岸テラス工事
暮らしに密着したインフラを支える
井口 事業統括部長：
事業部門では、上下水道や消雪パイプ、LNGなどエネルギー供給のためのパイプライン設置を行う管路エンジニアリング部、道路の舗装や橋梁の補修を行う舗道部、そして、旅客や貨物輸送を支える線路の保守を手掛ける軌道部の3部門を担っています。それぞれ専門性が高い部門であり、土木・建築の各部門と技術的交流を行うことで、技術力の向上や効率的な施工ができ、また、お客様にとってはワンストップで工事発注ができる利便性につながり、植木組の大きな特徴になっています。
管路エンジニアリング部では、昭和9年に長岡市で日本初となる消雪パイプを設置して以来、施工エリアを拡大。また、バイオマス発電や水素・アンモニア等新エネルギーの需要が加速する今、有望なジャンルとなっています。舗道部では、新潟県内を中心にバイパスの新設に加え、経年劣化に対応するリニューアル舗装を手掛けています。軌道部では、日々の点検・メンテナンス、災害時の復旧により、安全な地域づくりに寄与しています。
柏崎市六識橋 中圧ガス管水管橋改良工事
国道7号線 大夫興野ICランプ舗装工事
別所線 城下駅構内分岐器全交換工事
顧客満足と高い技術力を誇る
櫻井 建築統括部長：
建築部門においては、市庁舎や博物館など公共施設も手掛けていますが、集合住宅やオフィス、工場などの民間案件が受注の85％を占めています。お客様の思いを把握し、設計から施工までを一貫して請け負えることと、モノづくりに対しての真摯な姿勢、高品質を叶える技術をご信頼いただき、長年にわたり新築物件を10件以上続けてご依頼されるなど、高い評価をいただいています。新潟・東京の二本店制のもと、今後はさらに関東エリアでの事業拡大に注力していきます。
建築では多様な施工実績を誇ります。東日本大震災の復旧のシンボルともいえる石巻合同庁舎では、津波が抜けていくように1階をピロティ方式とした建物にし、長岡市の県立歴史博物館では、プレストレスト鉄筋コンクリートを採用して28mスパンを実現し、大空間の展示スペースを造る工事に携わりました。柏崎市役所では、免震構造の採用、地熱利用や太陽光発電など自然エネルギー利用により、災害時における機能維持を可能にしました。同エリアの文化施設アルフォーレとともに、柏崎のランドマークとなるような建物の施工実績を誇ります。
石巻合同庁舎
新潟県立歴史博物館
柏崎市役所とアルフォーレ
多様化する建設ニーズに応える
土木を出発点として事業領域を拡大し、土木構造物と建築構造物の設計・施工を担う総合建設業として、植木組は街づくりを担ってきました。明治から令和への新潟の発展の歴史はそのまま私たちの軌跡に重なります。そして今、人口減少や少子高齢化が加速し、社会の構造が変わる中、構造物は物理的な劣化の時期を迎え、人々は健康や快適への志向を高めるなど、建設業へのニーズはますます多様化しています。私たちは、専門性の深化と分野横断的な取り組みを進め、建設の力で課題解決を図ります。そこに暮らす一人ひとりが安全に、快適に、そして豊かに暮らすことのできる都市空間の創造のため、全社一丸となって魅力ある街づくりをしていきます。
土木統括部長松尾 和広
事業統括部長井口 剛
建築統括部長櫻井 隆一
